フリーランスエンジニアのプログラミング言語おすすめ人気ランキング【2024年最新】

フリーランスエンジニアにおすすめな稼げるプログラミング言語を見極めるためには需要・単価・流行性の観点で確認する必要があります。

本記事では、これらのプログラミング言語がなぜ人気なのか？それぞれのプログラミング言語の需要・単価・流行性を最前線のフリーランス市場で働く筆者がお答えしていきます。

フリーランスエンジニアのプログラミング言語おすすめ人気ランキング

結論、フリーランスエンジニアにおすすめなプログラミング言語を「需要」「単価相場」「流行性」の基準で評価したランキング結果は下記の通りです。

1位. Python：求人案件数は少ないが高単価×流行性のある言語

単価相場	求人案件数	流行性
高い （75.6万円/4位）	少ない （2.9%）	高い （2位）

アプリ開発、人口知能、機械学習・深層学習などのデータ分析の開発で注目されている言語です。海外で特に人気があり、特徴として、シンプルなコーディングで学びやすい点があります。

単価相場も上位4位の75.6万と高く、世界での人気も2位と今後の将来も期待できる言語です。一方で、日本の求人案件数は相対的に少ないため、今後市場性がより成長することを見越して取り組むことが必要です。

2位. Go言語：求人数と流行性は低いが圧倒的な高単価が狙えるニッチ言語

単価相場	求人案件数	流行性
高い （79.7万円/1位）	少ない （1.2%）	やや低い （16位）

Googleが開発したオープンソースプロジェクトの言語であり、まだ歴史が浅く求人案件や流行性も高くはありません。一方、軽量な処理で複雑なシステム構築をすることができYouTubeのサーバ構築やWebアプリの開発で使用されるケースがあるなど、月額79,7万でランキング1位の高単価が期待できます。

希少性という意味では、できる人も少ないため、スキル習得すると価値は上がる傾向にあります。

3位. Ruby：単価・求人案件数・流行性のバランスの良い言語

単価相場	求人案件数	流行性
高い 75.5万円/6位	やや多い （6%/6位）	やや高い （9位）

日本で開発された言語です。Ruby on Railsというフレームワークを用い、シンプルなソースコードで開発可能な言語です。フリーランス市場での単価は77.5万円と高く求人数も一定の規模があります。比較的バランスの良い特徴持つ、言語です。

駆け出しフリーランスで高い単価を継続的に受注したい場合はおすすめです。

4位. Java：単価は低いが圧倒的な人気とダントツの求人案件数で仕事探しに困らない言語

単価相場	求人案件数	流行性
やや低め （65.8万円/16位）	多い （26.9%/1位）	高い （3位）

アプリ、システム開発で世界中で最も利用されている言語です。フリーランスの求人案件の需要でも全体の約27%を占めており、Javaの需要はダントツです。世界の流行トップ3位に入っており、市場として仕事探しに苦労はしないでしょう。

一方で単価は他と比べると少し低い傾向があり、希少性という観点では少し課題があります。（Javaの仕事も多い分、Javaマスターも多いという状態です）

5位. PHP：単価・求人案件数・流行性のバランスが良い言語

単価相場	求人案件数	流行性
普通 （68.8万円/12位）	多い （19.3%）	高い （4位）

PHPは、Webアプリ開発やWebサイト開発でよく使用されるプログラミング言語です。とにかくWebに強いため仕事を探すうえでも汎用的なスキルです。単価は決して高くはないですが、求人案件数はJavaに次いで2位であり、世界での人気も高く仕事の機会を多くあります。

6位. JavaScript：圧倒的な人気と需要が高い汎用性ある言語

単価相場	求人案件数	流行性
普通 （67.4万/13位）	多い （12%/3位）	高い （1位）

ブラウザで動作するスクリプト言語であり、Web開発で使用される言語です。また、サーバーやデスクトップ・スマホでも利用でき汎用的な特徴を持ちます。

圧倒的な人気を誇り世界でも利用者が多く、フリーランスの求人数も豊富です。一方で相対的な単価は高くはないため希少性は劣ります。

7位. Swift：単価・求人案件・流行性は平均値の言語

単価相場	求人案件数	流行性
やや高い （73.7万/7位）	普通 （5.9%/7位）	普通 （11位）

Appleが作ったオープンソースの言語であり、iPhone,Mac用などのiOSやMacののアプリ開発ができます。相場単価は高く、求人数も決して少なくはありません。そのため、一定の仕事機会もあり稼げる平均的な言語と入えます。

一方で、Apple製品に依存する特性であるため、良くも悪くもApple次第というところです。

【需要評価】求人数が多いフリーランスエンジニアのプログラミング言語

フリーランスエンジニア市場での求人案件数の「需要」ごとに、どのプログラミング言語が多いかを見ていきましょう。

レバテックフリーランス の調査では、フリーランスエンジニア求人案件数の言語は下記のようになっています。

Rank	言語	割合
1	Java	26.9%
2	PHP	19.3%
3	JavaScript	12.0%
4	C#/C#.NET	7.1%
5	Android	6.1%
6	Ruby	6.0%
7	Swift	5.9%
8	Python	2.9%
9	VB.NET	2.8%
10	C++	2.7%
11	Objective-c	2.3%
12	C言語	1.7%
13	VB/VBA	1.4%
14	Go	1.2%
15	Scala	1.0%

求人数（＝仕事機会の母数）としては、Java>PHP>JavaScriptで全体の半数以上を占めている状況です。世界でも人気の言語であり、この3つのいずれかから習得しておけば仕事探しに苦労はしません。

一方でJava/PHP/Javascriptは案件数が多い分、できる人も多いため希少性がなくなり大幅な高単価が狙えるわけではありません。高単価が狙えるGo、Pythonなどは求人案件数が少ないため、限られた案件から仕事を探す必要があります。

【単価評価】稼げるフリーランスエンジニアのプログラミング言語

フリーランス市場でのプログラミング言語別の相場単価を見てみましょう。

人気フリーランスエージェント3社（レバテックフリーランス 、テクフリ、ITプロパートナーズ ）の単価相場レポートをもとに、平均値を比較してみました。

各エージェントにより取扱い案件や求人平均単価が異なるため、平均値順に並べると下記のようになります。（色塗りされている言語は各社別の上位5言語です）

Rank	言語	3社平均単価	レバテックフリーランス	テクフリ	ITプロパートナーズ
		（月額/万円）	（月額/万円）	（月額/万円）	（月額/万円）
1	Go	79.7	81	78.2	80
2	R	79	79	ー	ー
3	Apex	75.9	78	73.7	ー
4	Python	75.6	76	70.8	80
5	Kotlin	75.5	81	70	ー
6	Ruby	75.5	80	71.4	75
7	Swift	73.7	79	67.2	75
8	Objective-C	71.4	76	66.8	ー
9	Scala	71.1	82	61.2	70
10	CSS3	70.2	74	66.3	ー
11	HTML5	69.1	72	66.2	ー
12	PHP	68.8	72	64.3	70
13	JavaScript	67.4	71	66.1	65
14	C++	67	70	66	65
15	C言語	66.1	66	66.2	ー
16	Java	65.8	68	64.3	65
17	Sass	65.8	72	59.5	ー
18	C#	64.8	67	62.3	65
19	Perl	64.5	73	56	ー
20	VB.NET	64.4	66	62.7	ー
21	SQL	63.7	65	62.3	ー
22	PL/SQL	61.6	62	61.2	ー
23	COBOL	60	60	ー	ー
24	VBA	57.6	59	56.2	ー

※レバテックフリーランス 公式サイト「単価相場を比較」より
※テクフリ公式サイト「スキル別 フリーランスエンジニアの単価相場」より
※ITプロパートナーズ 運営のアトオシ「フリーランスエンジニア言語別の単価相場」より

3社の平均値を見てみると、Go > R > Apex > Python > Kotlin > Ruby > Swift > Objective-C > Scala > CSS3、といった単価相場のランキングになります。

前章のフリーランス求人案件数の言語と比べると、案件数が少ないものほど単価が高い傾向にあります。市場での希少性が高く高い報酬が得られるということです。

一方で、高いからと言って選んでしまうと、RやApexのように市場案件が極めて少なく仕事機会を探すのに苦労する、という事にもなりかねないため注意が必要です。会社員の場合は、雇用で守られていますが、フリーランスは案件アサインされなければ売上0円になるため、一定の需要があり高単価を狙える言語が無難です。

【流行性評価】世界のエンジニアに人気なプログラミング言語

世界のエンジニアでの将来性・流行性のあるプログラミング言語を見てみましょう。

Redmonkが2022年3月に発表した「The RedMonk Programming Language Rankings: January 2022」では、「プロジェクトホスティングサイトであるGithubの利用状況（Project数）｜横軸」と「開発者向けQAサイトStack OverflowでのTag数（質問が多かった数）｜縦軸」の相関図を分析しています。

結果、右上になるほどランキングが上がり上位20の格付けは下記となっています。

Rank	Language	Rank	Language
1	JavaScript	11	Swift
2	Python	12	R
3	Java	13	Objective-C
4	PHP	14	Shell
5	CSS	14	Scala
5	C#	16	Go
7	C++	17	PowerShell
8	TypeScript	18	Kotlin
9	Ruby	19	Rust
10	C	19	Dart

上図を見ると、JavaScript>Python>Java>PHP>CSSと日本でも人気の言語がランクインしています。

一方で人気=その言語の人口が多い、という事になり希少性が下がるため「単価相場」×「求人数（需要）」×「流行性」を組み合わせて選ぶことが重要です。

プログラミング言語以外で身につけたいフリーランスエンジニアのスキル・経験

稼げるフリーランスを目指すために、言語以外にも習得しておきたいスキルを見ていきましょう。

1. 大規模システム案件の開発経験

1つ目は、大規模案件の開発経験です。

フリーランスエンジニアとして働く場合、最も恐ろしい事が「仕事がなくなる事」です。そして、仕事の継続は大型案件であればあるほど継続率が高く、小型案件ほど単発になってしまう傾向があります。

また、大規模案件の開発経験を積んでおくと、アサインされるプロジェクトの幅が広がり、仕事の機会も増えます。そのため、何個かの大規模案件の経験を積むことでアピールできる実績を作っておきましょう

2. PMO（プロジェクトマネジメントオフィス）スキル

2つ目は、プロジェクトマネジメントオフィス（PMO）のスキルを養う事です。

PMOとはプロジェクトの中核的な存在であり、主にPMの補佐的な役割をします。支援型・管理型・指揮型と様々な側面でプロジェクトのサポートをするのですが、いずれもプロジェクトの全体を俯瞰でき、かつ重要な役割のため案件の継続率が高い傾向にあります。

将来的にITコンサルや開発PMになりたい場合も、プロジェクトを管理する力を持っておくと潰しの効くスキルになります。

3. 上流工程ができるITコンサルティングスキル

3つ目は、ITの上流工程をできるようにするためのコンサルティングスキルを養う事です。

フリーランスエンジニアの仕事はIT領域での上流になればなるほど、単価はあがりやすいです。特に、IT戦略などの経営的視座を持つ案件は2倍、3倍と給料が跳ね上がるため、将来的には上流工程ができるITコンサルなどを視野に入れておきましょう。

プログラミング言語の求人案件が豊富にあるおすすめフリーランスエージェント

フリーランスIT/WEBエンジニア向けにプログラミング言語を多く取り扱っているおすすめのフリーランスエージェントを紹介します。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは国内最大級のフリーランスエージェントサービスであり、数多くの求人をカバーしています。

そのため、未経験者や駆け出しフリーランス、案件探しに苦労している人などは是非相談して見る事をおすすめします。

PE-BANK

PE-BANKフリーランスは、業界の中でも老舗であり全国地域のカバー率が最大規模のエージェントです。

特に経験豊富な方でプログラミング言語のスキルを活かしつつ、上流SEや開発PMを目指したい方におすすめです。

ギークスジョブ

ギークスジョブはレバテックと並ぶ業界最大規模のエージェントです。

特に平均年収867万円と高額案件を強みとしており、高単価を狙いたい方におすすめです。

まとめ

最後にまとめです。

フリーランスエンジニアを目指している方、現役フリーランスだけど今の言語でいいか悩んでいる方、常にフリーランス市場の「需要」と「供給」を見ながら、将来を予測して言語習得に励みましょう。

未来は予知できませんが、予測することはできます。また、それが仮にはずれたとしても、“予測している”、“予測していない”では大きな差がつきます。だからこそ、常に市場の動きにアンテナを張り、効率的・効果的なスキルアップに努め稼げるフリーランスになっていきましょう。